2025年ついに公開された、**ジェームズ・ガン監督による新たなスーパーマン映画『スーパーマン:レガシー』**を観てきました。
結論から言えば、これは「ヒーロー映画の原点回帰」でありながら、「これからの時代に必要な価値観」をしっかりと内包した作品です。
■ 感想一言まとめ:
「重くないのに深い、懐かしいのに新しい」
そして何より、「スーパーマンってやっぱりカッコいい」と思わせてくれる作品でした。
■ ストーリーの魅力(ネタバレなし)
物語は、若きクラーク・ケントが“地球人としてどう生きるか”を模索しながら、スーパーマンとして世界に向き合っていく姿を描いています。
ジェームズ・ガン監督は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でも見せたように、**「アウトサイダーの居場所探し」**を描くのがとても上手い。この作品でも、スーパーマンという“異星人”の孤独と優しさが丁寧に描かれていて、自然と感情移入してしまいます。
■ デヴィッド・コレンスウェットのスーパーマンが素晴らしい!
主演のデヴィッド・コレンスウェット、正直言ってかなり良かったです。
最初は「若すぎるかも?」という印象がありましたが、観終わった後は「この人しかいない」と思えました。
特に印象的だったのは、彼の目の演技。スーパーマンとしての強さと、クラーク・ケントとしての人間味を両方しっかり表現していて、“希望を象徴するヒーロー”として説得力がありました。
■ ロイス・レインとの関係性が現代的で良い!
ロイス・レイン役のレイチェル・ブロズナハンも存在感抜群。
強くて自立した女性像でありながら、クラークとの距離感が絶妙。
いわゆる“恋愛要素だけのヒロイン”ではなく、彼女自身の信念や覚悟が描かれている点に好感が持てました。
■ 映像と音楽:派手すぎず、心に残る
MCUのようなド派手なバトルシーンを期待すると少し肩透かしかもしれません。
ですが、その分、映像のトーンやカメラワークが美しく、シーンごとの感情が丁寧に伝わってくる演出が多かったです。
音楽はクラシカルで温かみのあるテーマが多く、“空を飛ぶスーパーマン”のシーンでは自然と涙が浮かぶほど。
■ ジェームズ・ガンの描くDCの始まりに期待大!
この作品は単なるスーパーマン映画ではなく、新しいDCユニバースの第一歩。
それなのに、他作品の宣伝臭さがなく、単体映画としてもしっかり完結しているのが好印象でした。
ガン監督の「ヒーローを信じる力」が画面の隅々から伝わってきて、この世界観が今後どう広がっていくのか、心から楽しみになりました。
■ こんな人におすすめ!
- 昔ながらの“ヒーローらしいヒーロー”が好きな人
- 希望がテーマの映画が観たい人
- 『マン・オブ・スティール』より優しさや温かみを求めていた人
- MCUにちょっと疲れてしまった人
■ 総評(5段階評価)
項目 | 評価 |
---|---|
ストーリー | ★★★★★(王道+現代的なテーマ) |
演技 | ★★★★★(主演ふたりが素晴らしい) |
映像美 | ★★★★☆(派手さはないが味わい深い) |
音楽 | ★★★★☆(耳に残るテーマ曲) |
世界観の期待値 | ★★★★★(今後のDCUが楽しみ) |
■ 最後に
『スーパーマン:レガシー』は、ただのリブートではなく、スーパーマンというキャラクターに“新しい命”を吹き込んだ映画です。
ヒーローが空を飛ぶ姿を見て「自分も明日から頑張ろう」と思える、そんな映画に出会えたのは久しぶりでした。
ジェームズ・ガンのDCユニバース、本気で期待できます。
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